令和7年12月のこみリハ教室


失語症サロンいーたいむの、言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。

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本来であれば、こみリハ教室は毎月第3土曜日の午後ですが、今月は会場の都合で第2土曜日の、12月13日 午前10:00からの開催となりました。午前にもかかわらず、教室にはいつものようにご参加の皆さんがお集まり下さいました。

遂に恐ろしい氷の道が始まったことが話題になり、靴底にグラスファイバー入りの滑り止めが登場していることに触れると、Tさんが絵を描いてくれました。いまやゴムのギザギザじゃないのですよね。これで滑りにくいとは、びっくりです。本当に転倒が恐ろしい季節です。


近況報告では、2か月ぶりにご参加くださった、Aさんからスタート。間が空いたので、たくさんお話いただきました。建築物に関心が高いAさんは、この秋には市内をあちこち歩かれたようでした。帝国ホテルの設計で有名な、アントニン・レーモンドさんが設計した聖ミカエル教会を訪ねたり、北大植物園や、園内の博物館に行ってきたとのことでした。札幌市内にも、素敵な建築物がたくさんあるのですね。

Tさんは、失語症の有志で開催したパン作り教室に参加されたとのこと。

Nさんは、ただいま年賀状作成に取り組んでいる最中とのことです。今年もNさんならではのすてきな年賀状ができあがりそうです。現役時代は500枚も書かれていたとのことですが、年を追うごとに減ってきて…といっても今年は150枚だそうです。

山菜取りが大好きなYさんは、冬場の足作りに、自宅から札幌駅や地下歩行空間を歩いているそうです。JRだと2駅ほどある距離ですから、なかなかの鍛えようです。

Kさんもお変わりなく日々お過ごしのようですが、天気をみて歩くようにしているとのこと。また、最近は夕食の用意を担当されるようになったとか。筆者も、家事は最強のリハビリだと思っています。


後半のレクは、忘年会でも皆さんに挑戦いただいた、三択クイズを行いました。三択ですので、皆さんには指で番号を示してもらいます。クイズの問題は、口頭のみではなくボードに書いて文字にします。音声だけでは理解に自信がなくても、文字が助けになることがあります。都合の良い方を、うまく使ってみてくださいね。

クイズの問題は、「世界初のインスタントラーメンが販売されたときの値段はいくらだったか?」とか「東京タワーが建つ前には、そこには何があったでしょう?」など、懐かしい昭和にちなんだもの。

皆さんしっかりと、指を使ってお答えくださいました。




今年最後のこみリハということで、皆さんに『ご自分の今年の漢字』をお答えいただきました。
今年訪ねた建築物に由来の「聖」だったり、金婚式の「金」、そのほか「税」「料」など、参加者全員に半ば強引に挙げていただきました(笑)。
年の初めもやってみましょうか。


冬の雪道や悪天候は、北海道の宿命。外出を控えざるを得ない方もいらっしゃいますが、少しの辛抱です。体力温存してくださいね。

こみリハ教室は来月1月も開催致します。1月は通常の第3土曜日、17日の午後2:30~です。お天気に恵まれますように。

どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。

失語症のご家族も参加できる「こみリハ教室」については、ホームページのお問い合わせフォームをご利用ください。ご連絡をお待ちしております。

令和7年11月のこみリハ教室


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。

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雪を免れた11月15日の第3土曜日、失語症の方、ご家族、ボランティアの方と私たちスタッフ、総勢10名で賑やかに始まりました。


前半の近況報告では、2か月ぶりにご参加のNさんからたっぷりご報告をいただきました。先月はご両親の法要があったこと、美術館に行かれたことやパークホテルで喜寿のお祝いをサプライズでしてもらったこと、そして最近秋の恒例になっている、平岡樹芸センターの紅葉を見に行かれた話など盛りだくさんでした。

言葉がなかなか出ないNさんは、奥さんの助けをいただきつつ発表されますが、その際に大事なツールとなるのがパンフレットです。今回もたくさん披露下さいました。



写真をうまく利用されているのはTさんです。この秋は奥さんと一緒に道北の温泉巡りを楽しまれたようで、天塩川や豊富、愛別の地名が出ておりました。途中高速道路に倒木があって予定外のインターチェンジで下ろされたアクシデントも。

腰の痛みにいつも悩まされているMさんは、登別温泉に息子さん家族と出かけることができ、お孫さんたちに助けてもらいながら、大浴場に入ることができたとのことでした。なんとも頼もしいお話です。

Hさんは、少しづつ庭の冬囲いを始めているとのこと、足に麻痺が残っているのでお話をきいて驚きましたが挑戦はまだまだ続きそうです。意地悪な司会者にお庭の木の名前を言わされていました(笑)。

この夏に体調を崩されていたKさんは調子が戻りつつあるようで、いつもの笑顔でメモしてきたことを読んで下さいます。

へそくりを無くしかけたAさんは今日の参加を見合わせる予定でしたが、布団の中で発見できて、予定通りご参加下さいました。

話す訓練には、話したいことと、話したい人、伝えたい人がいることが必要と思います。毎月何を話そうかと悩んでおられる方もいらっしゃいますが、だんだん話したいことや、聞きたいことは増えていくと思います。こみリハ教室開催の目的は、そんな人たちが集い交わる機会を作ることです。

後半のレクは、「あなたの順番当てゲーム」です。今回はスタッフ3人の洗ったり食べたりの順番を、単語チップを見て考え並べていただきました。まず1人目は、お風呂で体のどこをあらうかの順番、2人めは、お寿司を食べるネタの順番です。3人目は、デザートを食べる順番です。






どれも候補がたくさんあるので、なかなか皆さん苦労しておりました。正解数も1個か2個と、かなりの難問ですが、皆さん熱心に考え答えを並べてくださいました。次回はもっとヒントを出したり出題に工夫をしますね。今月もご参加有難うございました。

ご家族も一緒にご参加いただける「失語症こみリハ教室」は、毎月第3土曜日の午後2:30から開催しておりますが、12月は会場の都合により、第2土曜日の13日の午前10:00~12:00に開催します。どうぞご注意下さい。詳細につきましては、お手数ですがいーたいむにお電話をいただくか、もしくはホームぺージのお問い合わせフォームからご連絡下さい。

令和7年10月のこみリハ教室


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。

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第3土曜日の18日、午後2:30から失語症こみリハ教室を開催致しました。雨が降りそうなどんよりの空模様の中、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームに、失語症の方とご家族の方が10名ご参加下さいました。

1ヶ月ぶりにお会いする皆さん同士でご挨拶を交わされます。ご家族の方やボランティア、見学の方々に会場作りをお手伝い頂き無事開始です。

「こんにちは」と皆さんの元気なお声でスタートし、先ずは今朝の大谷君の活躍ばなしや昨今のクマ出没ニュースのことなどに触れ、恒例の近況報告へ。




Kさんは、帯状疱疹で先月お休みでしたが、今月はご参加くださり「いたいの(いたかった)」と説明してくださいました。

Mさんは最近外出の機会が増えているようで先日お出かけしたショッピングモールの話をしてくださいました。外出には車椅子を使っていますがこの日は出先の車いすが出払っていて杖で歩いたとのこと、怖いけどチャレンジも必要な時があります。雪の季節が来るまでは外出の機会がまたあると良いですね。

キノコ採り名人のYさん!2回行ってきたとのこと、山にいくと「もう来るんじゃない」と言われたとのこと今年はね…。よくぞご無事でした。

Aさんも植物園、博物館にお出かけしたとのことでスマホの画像や地図を検索して伝えてくださいます。

Tさんは失語症の同行支援を活用し、市内の公園に行かれたとのことです。
巷ではインフルエンザが流行し始めてているようですが、こみリハの皆さんはお元気で何よりです。メモ帳に予め内容を書いていらしたり、写真を貼ったファイルやパンフレットを持参されたり、スマホを使ったりと皆さんそれぞれに伝える工夫がどんどん進化しています。

後半のレクは、久しぶりの「はい・いいえ連想ゲーム」です。失語症の皆さんに見せた絵が何かを家族の皆さんに質問で当てて頂くというゲームです。ただし質問は失語症の方が「はい」か「いいえ」で答えれるように配慮しなくてはいけません。

「どこにあるもの?」などという質問は「はい」「いいえ」では答えられませんね。「台所にありますか?」と質問を変えると「はい・いいえ」で答えられますね。この配慮がなかなか難しいのですが、慣れると日常のちょっとした場面で役立ちます。


 


今日のお題はちょっと難しかったみたいですが、皆さん何度も行っておりますので、少しレベルアップを図りました(笑)。

最初のお題は『卵』でした。全くのノーヒントですで、例えば最初は「食べられますか?」などと大きな枠から徐々に的を絞っていくことが必要です。

2つめのお題は『はさみ』でした、これも難しかったのですが、「電化製品ですか?」に質問に失語症の方が「はい」と答えてしまい、「???」が広がりました。

答えも必ず正解をいえるわけではなく、前の人のお返事につられたり、質問の内容がわからずとりあえず「はい」と言ってしまい、答えから離れてしまう場合もあります。

今回は最後にジェスチャーの力も借りて当てて頂きましたが、大いに皆さん盛り上がり、間違っても笑いが起こったり楽しく体験頂くことができたと思います。また忘れないうちにやってみましょうね(笑)。

失語症の方と家族の方もご参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30から4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。詳しくは、お問い合わせフォームからご連絡ください。